「ソシオエステティックってご存じですか?」その9続き
ソシオエステティックは人の命に携わる仕事。その重みを荒川さん自身も強く感じています。
「病院ですから、死の場面に立ち会うこともあります。いつも施術させてもらっていた患者さんにエンジェルメイクをしたこともありました。
感情をコントロールすることは簡単ではなく、気丈に振る舞われている医師や看護師を尊敬しています」

余命宣告を受けた終末期の女性の施術を担当する機会には、人の生命のエネルギーにも触れました。
「ある患者さんの誕生日に看護師長からの依頼がありメイクを施しました。その患者さんはメイクをとても喜んでくれて。それまで呼吸も上手くできないような状況だったのに、化粧した自分の顔を鏡で見て『わぁ、きれい』とおっしゃいました。そのことがきっかけで、看護計画の一環としてソシオエステティックを週1回取り入れることにもなりました。5カ月後には、車椅子での移動ができ、自力で食事も摂れるように。さらに、日記を書いたり、新聞を読むことができるまでに回復したんです」続く......
以上、日本エステティック協会会報誌2月号より参照。
以下、10月半ば名古屋 久屋大通公園の花壇の様子